人にやさしくなるためにも、自分にやさしく
私たちの心の中には、いろいろな「自分」がいます。
いいことをした自分
なかなかやるなという自分
うまくいかなかった自分
あんなことしちゃった自分…
いろんな自分がいるんです。
うまくいかなかった自分、あんなことしちゃった自分に、×マークをつけてしまうんです、どうしても。
うまくやりたかった気持ちがあるから
マークをつけてしまうのだけど。
でも「×マークをつけられた自分」って、居場所がなくなっちゃうんです。
心の中に、居場所がなくなってしまうんです。
居場所のなくなってしまった自分は
「こうしたほうがよかったのに、できなかった」と自分を責めたり
「(できなかった分)取り戻さなきゃ。ちゃんとやらなきゃ」と、厳しい自分になったりします。
居場所を持たない自分がいるとその分だけ、自分にも他人にも、厳しくなっちゃったりするんです
「こうあるべきなのに」とか
「どうしてこんなこともできないんだ」とか
よかれと思って「こうなったらいいのに」という思いも含めて
他人にも、厳しくなっちゃったりするんです。
居場所がなくなっちゃった自分は、「ちゃんとやること」で居場所を取り戻そうとします。
「ちゃんとやること」に、やっきになったりもします。
だけど。
「ちゃんとやること」よりも
「失敗しちゃった自分も、いていいよ」「できなかった自分もいていいよ」と居場所を作ってあげること。
どんな自分にも、居場所をつくってあげる。
心の中に、居場所をつくってあげるんです。
ただ居場所をつくってあげるだけ。「いていいよ」と。
「どんな自分もいていいよ」とただ思えたら、すごいです
そう思えたら、本当にすごい。
理由も根拠もなく、
どんな自分も、いていい。それだけなんです。
そして、できればその子のがんばりも、見てあげられることができたら……その子の思いはむくわれます。
なかなか簡単に思えないかもしれないけど…。
それでも、「どんな自分も、いてもいいよ」と思えるようになったらいいなと。
どんな自分にも、居場所をつくってあげたいなと。
思っています。
どんな自分にも居場所をつくってあげられた分だけ、人にもやさしくなれるから。
相手のどんなところもそのまま「そうなんだ」と受け入れられるようになれるから。
そのためにも
心の中に、居場所をつくってあげたいなと思うのです。