自己肯定感

人にやさしくなるためにも、自分にやさしく

中村陽子/心理カウンセラー

私たちの心の中には、いろいろな「自分」がいます。

いいことをした自分
なかなかやるなという自分
うまくいかなかった自分
あんなことしちゃった自分…

いろんな自分がいるんです。

うまくいかなかった自分、あんなことしちゃった自分に、×マークをつけてしまうんです、どうしても。

うまくやりたかった気持ちがあるから
マークをつけてしまうのだけど。

でも「×マークをつけられた自分」って、居場所がなくなっちゃうんです。
心の中に、居場所がなくなってしまうんです。

居場所のなくなってしまった自分は
「こうしたほうがよかったのに、できなかった」と自分を責めたり
「(できなかった分)取り戻さなきゃ。ちゃんとやらなきゃ」と、厳しい自分になったりします。

居場所を持たない自分がいるとその分だけ、自分にも他人にも、厳しくなっちゃったりするんです

「こうあるべきなのに」とか
「どうしてこんなこともできないんだ」とか
よかれと思って「こうなったらいいのに」という思いも含めて
他人にも、厳しくなっちゃったりするんです。

居場所がなくなっちゃった自分は、「ちゃんとやること」で居場所を取り戻そうとします。
「ちゃんとやること」に、やっきになったりもします。

だけど。
「ちゃんとやること」よりも
「失敗しちゃった自分も、いていいよ」「できなかった自分もいていいよ」と居場所を作ってあげること。

どんな自分にも、居場所をつくってあげる。
心の中に、居場所をつくってあげるんです。
ただ居場所をつくってあげるだけ。「いていいよ」と。

「どんな自分もいていいよ」とただ思えたら、すごいです
そう思えたら、本当にすごい。

理由も根拠もなく、
どんな自分も、いていい。それだけなんです。
そして、できればその子のがんばりも、見てあげられることができたら……その子の思いはむくわれます。

なかなか簡単に思えないかもしれないけど…。

それでも、「どんな自分も、いてもいいよ」と思えるようになったらいいなと。
どんな自分にも、居場所をつくってあげたいなと。
思っています。

どんな自分にも居場所をつくってあげられた分だけ、人にもやさしくなれるから。
相手のどんなところもそのまま「そうなんだ」と受け入れられるようになれるから。

そのためにも
心の中に、居場所をつくってあげたいなと思うのです。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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