自己実現、やりたいこと

私がカウンセリングをおすすめする理由

中村陽子/心理カウンセラー

どう生きたらいいのか、わからなくなっていた

悩んでいたり、行き詰まっていたり、どうにもうまくいかないことが続いていたり。
もやもやしていたり、このままでいいのかなと思っていたり、どうしたらいいんだろうと思っていたり。

そんな人がいたら、私は「カウンセリング受けてみるといいよ~」と心から伝えたいと思っています。

カウンセリングって、心が弱っているときに受けるものというイメージがあるかもしれませんが。
私の思うカウンセリングって、「生き方をつくっていくためのもの」なんです。

ストレスに押しつぶされそうで、会社に行けなくなった。
離婚や失恋で、心に大きな穴があいてしまった。
ショックなことがあって、家から出られなくなってしまった。

もちろん、そんなときにもカウンセリングはお役に立てると思います。
だけど、私が思うカウンセリングって「生き方をつくっていくためのもの」でもあるんです。

「望む生き方」をつくっていくためのもの。

カウンセリングに出会う前の自分は
自分の力で生きてきて
自分で自分の人生をなんとかやりくりしてきたつもりでした。
だけど、自分なりにやってきたはずなのに、うまくいかないことが続いたとき、人生が壊れちゃったような気持ちになったんです。

気づいたら。
ほしいものが何も手に入っていなかった。
そもそも、何かを望んだこともなかった。
自分のために、何かを望むという発想がなかった。

なんか、人生壊れちゃったと思ったとき
「自分には、なにもない」
そんな気持ちでいっぱいになりました。

きっとあのとき、「自分には、なにもない」と思う必要があったのです。
がんばって来たけれど、「自分のこと」「自分の心」を横に置き去りにしたままのがんばりだったから。

いったんは「自分には、なにもない」と思う必要があったのです。
あのころの絶望は、生き方を変えるために必要な絶望だったのです。


ちょっと話が飛びますが。
心って不思議で。
「自分では、意識できない心の領域」が存在しています。

しかも。
「自分では意識できない心の領域」にいろんな思いやら、思い込みやら、こうしなきゃいけないルールやら、感情やら、感覚やら、ストーリーやらがあって。
そっちに引っ張られたり、突き動かされたりしていることが多いみたいなんです。

たとえば
子どもがほしいと強く思いながら、持つ方向に進まない。
これひとつとっても
「自分では意識できない心の領域」に「子どもを持つわけにはいかない思い」があって、子どもを持つことを避けるような行動をとってしまう。
「自分では意識できない心の領域」に無意識に引っ張られているんですね。

・あたたかい家族をつくりたいと願いながらも、なぜか婚活しようとすると腰が重くなる。
・男性に守られて生きている友人たちを見ながら、「彼女たちはいいよね。だけど自分にはそういうの手に入らないんだろうな」と思う。
・周りの人たちはいい給料を得られているのに、自分は大変なばっかりで実りが少ない。

こんなふうに「ほかの人はいいよな。だけど自分には手に入らないんだろうな」って思うようなことも。
もしかしたら「自分では意識できない心の領域」にある思い込み・ストーリーに引っ張られた結果、「いまのような現状」になっているのかもしれません。

苦労性の生き方してるって、気づいてなかった

カウンセリングに出会う前の自分は
苦労性な生き方
をしていたように思います。

苦労してなんぼ。
苦労するのが当たり前。
周りの人たちは楽しそうに生きてるけど。あの人たちとは違う世界の住人なんだ自分は。

「苦労性」と思ったこともないくらい
苦労して当たり前
大変で当たり前
実りが少なくて当たり前
と感じていたんですね。

自分の周りの楽しそうな人たち、恵まれている人たちと、自分は違うんだ。
ふつうに結婚して、ふつうにダンナさんに守られて、ふつうに家族を持っている人たちと、自分は違うんだ。

そんなふうに、思ってました。

当時、自分ではぜんぜん気づいていなかったけど。
「苦労する生き方」をしなければならないと、思っていたようなのです。
(もちろん、無意識に)

幸せ、楽しさ、遊び心。
そんなものは、私の辞書には載っていなかった気がします。

ヘロヘロになるまで働いて、なんぼ。
ヘロヘロになるまで身を粉にして働いて、なんぼ。
労多くして、実入りが少ないのが当たり前。
自分が彼氏を背負って、相手の分まで面倒をみてなんぼ(だけど、ヘロヘロ)。
賃貸の部屋も、ピカピカの新築は居心地が悪くって古びた部屋が自分には似合ってる。

『ワクワクすることをしよう』という本のタイトルを見ては、「ワクワクって、わからんな。そんなものほんとに存在するのかな?」と思っていたんです。

あれこれ「やらなきゃならないこと」で頭の中をパンパンにしてはいても
「自分はどう生きたいのか」
「自分は何を望んでいるのか」
「どうなったら幸せなのか」
そんなこと、考えたことなかったかもしれません。

自分がどんなふうに生きていきたいかを望む

という発想がなかったんですね。

誰からも「望む人生を生きてはいけない」と言われていないのに。
「自分を幸せにする」と思ったことがなかったんですね。

どうやら「罪悪感」というものを、たくさん抱え込んでいたようなのです。

罪悪感って、やっかいだ

罪悪感とは、「自分は悪いことをしてしまったから罰せられなくてはいけない」という感情です。
「モノを盗んでしまったから、罰せられなくてはいけない」という意識しやすい罪悪感もあれば、「親を悲しませてしまった」「元のパートナーを幸せにできなかった」などほとんど意識していないものもあります。

多かれ少なかれ、人は罪悪感を持っているものです。
まあ、持っているのが当たり前の感情でもあるのですが。

罪悪感を抱えていると、自分が幸せになれないような生き方を無意識に選んでしまうようなんです。

しかも、自分が罪悪感を抱えていることをまったく気づかないまま、幸せになれない苦労性の生き方をしてしまうようなんです。
まるで、幸せになる資格なんて自分にはないとでもいうかのように。

たとえば
自分をハードワークに駆り立てて、休みや楽しみを与えずに燃え尽きてしまったり。
労働条件の悪い職場が自分にはふさわしいかのように、大変な職場で働いていたり。

せっかく自分を大事にしてくれる相手と出会っても、「こんな私を好きになるなんて、あの人おかしいんじゃない?」と相手から離れてしまったり、うまくいきそうになると恋愛を壊してしまったり。
自分を大事にしてもらえない恋愛を繰り返していたり。

ほんとうは家族がほしいのに、それを手に入れられない相手と付き合っていたり。
楽しそうにしている人たちの輪の中に入るには、自分は場違いな気がしたり。

気が付くと、それが当たり前であるかのように
大変なほう大変なほうを歩いていたりするんです。

「もうこんな生き方は限界」と思った日

心の中に罪悪感を抱えていたから、楽しいとか幸せとは縁遠い、苦労性の生き方をしているなんて。
自分がわざわざ苦労や、大変な相手を背負い込むような生き方をしていたなんて。
まるで、気づいていなかったんです。

それでも、自分なりに頑張ること、自分なりにできることをやってきたつもりだった。
だけどあるとき、やってきたことのすべてが無意味に感じて。

自分の人生、何も手にないってないじゃないか!

自分で自分のちゃぶ台をひっくり返したんです。

あのときは、自分で自分の生きてきたやり方を「バーン」ってひっくり返す必要があったんだと思います。

もう、こんな生き方はいやだー

って。

カウンセリングを受けてみて、はじめてわかった

そこから、カウンセリングに出会うまで。
かなり時間がかかったし、そのあいだはやけっぱちな気持ちで、世界がモノクロに見えて、なんの味のしないブルーな毎日を送ってました。
そんなゆううつな日々も、きっと自分には必要だったんだと思います。

そのくらい絶望的な気分を味わわないと、
苦労性の生き方をやめられなかったのかもしれません。

カウンセリングに出会ったことで、ずっと長い間背負ってきたものを下ろせました。

自分がたくさんの罪悪感を抱いていたことなんて、最初はぜんぜんわからなかった。
しんどい感情を自分の中に抱え込んできたことも、最初はぜんぜんわからなかった。

誰にも言ったことがなかった、ほんとうはつらかった話。
誰にも言ったことがなかった、くやしかった話。
誰にも言ったことがなかった、どうにも許せなかった話。

カウンセリングで、こんなことがあった、あんなことがあったと話していく中で
「しんどい話って、人にしたことなかったな」
「話したところでどうにもならないから。ずっと自分で抱えてなきゃって思ってたんだな」
と気づいていきました。

抱えきれないほどたくさんの思いを、人に話すわけにはいかないからって抱えてきたこと。
それが、もう限界だったのです。

自分で抱え続けるには、もういっぱいいっぱいだった。

いっぱいいっぱいだった思い。
カウンセリングで話す中でひとつひとつ下ろしていったのです。
話すことで、いっぱいいっぱいだった心がだんだんと軽くなっていきました。

最初は悔しい気持ち、どうしてこんなめにあわなきゃいけなかったんだという気持ちがいっぱい出てきました。

悔しい気持ちが出てくるのって
それだけ、踏ん張ってきた証拠なのだと思います。
悔しい気持ちをフタにして、本当はしんどかった、悲しかったという気持ちを閉じ込めてきたのだと思います。
それは、自分の心を守るためのものでもあったのかもしれません。

人に話したことがなかったことを、ひとつ、ひとつ打ち明けていくたびに。
心が軽くなっていきました。
だんだんと。少しずつ。確実に。

そして、心が軽くなっていったらどうなったかというと。
苦労性の魔術がだんだんと溶けて消えていったかのように

自分のために生きていい。
もう黒子じゃなくていい。
自分がなにかを得てもいい。
自分に喜びや実りを受け取らせてあげていい。

そんなふうに思えるようになったのです。

自分をすり減らす生き方からの卒業

それまでは、黒子(くろこ)として生きていたけれど。
ゴーストライターとして、自分の身を削りながら、誰かの代わりに原稿を書いていたけれど。
ただただ、自分の身をすり減らす生き方をしてたけど。
そして、それでいいんだ、そういうもんなんだと思って生きていたけど。

自分に実りや喜びや楽しさを受け取らせてあげられるような
そんな生き方がだんだんできるようになったのです。

自分の力を、誰かのために、社会のために使いたいという気持ちと
自分のことも大事にして、自分のことも幸せにしたい気持ちと
両方ある生き方が、できるようになっていったのです。

罪悪感を抱えていたことに気づき、罪悪感を降ろしていったら
自分を大事にしながら、周りの幸せにも貢献できる
そんな生き方ができるようになっていったのです。

自分の心の中に、自分では意識できない気持ちがたくさんあって
それゆえに、苦労性の生き方、修行僧のような生き方、自分を犠牲にする生き方をしていたなんてぜんぜん気づかなかったけど。

気づけて、よかった。

だから、カウンセリングをおすすめしたい

もちろん、もっと早くに気づければよかったとも思います。
もっと早くに、カウンセリングに出会ってたらなとも思います。

出会うのが、あと10年早かったら。
もっと体力のあるうちに、カウンセラーにだってなれたのに。
いまごろ、たくさんの経験も積めていたのに。

そんなふうにも思う。
だけど、スタートが遅くなっちゃったと思ってる分だけ、馬力にもなっているわけだから。どっこいどっこいか。

出会うのが、あと10年早かったら。
子どもも持てていたかもしれないな。

そんなふうにも思う。
だけど、だからこそ。
私と同じような思いをしなくてすむように。

結婚したいと思いながらも、動けなかったり、うまくいかなかったり。
子どもがほしいなと思いながらも、自分には無理かもしれないと感じている人たちの
お役に立ちたい! 一人でも多く!!
と思うのです。

自分で試せることは、いろいろやったんです。
うまくいかないのは、自分の心に何か原因があるのかなと気づいたから。
本を読んだり、ノートを書いたり、自分で試せることはいろいろやったんです。

カウンセリングでお会いする方々からそんな言葉を聞くたびに、
「自分もそうだったから、わかります」と思い出します。

だけど「自分では、どうにもわからないことだらけだったな」と振り返って思うんです。
心の中って「自分では意識できないこと」がほんとうに多いから。

心がパンパンになってることさえ、気づかなかったりするくらいだから。
がんばってきた人ほど、そうだから。

カウンセリングって、自分の生き方をつくっていくためのものだから。

うまくいかないことがあるなら「もし、うまくいかないほうがいいという気持ちが心の中にあるとしたら、なぜだろう」と、心の内側を見ていくことで、うまくいきやすくなったり。

何がしたいのか、どうなるといいのかがわからず、思い描くこともできないとしたら。
心の奥に
「本当はどんな望みがあるのか」
「何をしたいと願っているのか」
「どうなったら幸せを感じられるのか」
を見つけていったり。

とにかく、いまのしんどさを軽くしたり。

自分を大事にしていい。
自分を満たしていい。
自分を幸せにしていい。
と、自分の心に教えていってあげたり。

自分の心と向き合いながら、自分の生き方をつくっていく。
自分らしく、自分の望む生き方をつくっていく。
カウンセリングをそのきっかけとしていただけたらいいなと思っています。

今日はじめてブログを読んでいただいた方も
ときどきブログを訪れてくださっている方も
なんか気になるなって、ちょくちょく覗きにきてくださっている方も

カウンセリングって、ほんとすごいんです(個人的な体験ですが)。
もし気になるなってちょっとでも思うなら、いつでも、試してみてください。
お話できるのを楽しみにしています。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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