恋愛心理学

彼氏に怒ってしまう。でも本当は仲良くなりたいあなたへ

中村陽子/心理カウンセラー

恋愛や結婚生活で、彼氏に怒ってしまう。
そんなときは、自分の気持ちを素直に表現できていないばっかりに、彼氏に怒ってしまうことが多いんです。それだけ「ほんとうはわかってほしい」という気持ちをつたられていないのかもしれません。

どうして彼に怒っちゃうんだろう

彼氏や夫に
「なんでわかってくれないの!」と思うこと、ありますよね。
そして、彼に怒りを投げつけてしまうこと、多いものです。

なんでわかってくれないの!という気持ちになっているとき、女性の頭の中で、過去のいろいろな思いも引っ張り出してきて、結び付けてしまうことが起こります。
「あのとき、ああ言ったじゃん。それって私のこと、どうでもいいってことでしょ」
「あのとき、こんなことしたじゃん」
「さっき言ってたのも、こういうことでしょ!」
と、あれこれ結び付けてしまうんです(女性って)。

妄想レベルの域にまで、達してしまうこともよくあります。
(どんどん膨らんでいく妄想をストップさせるの、実は大事です)

場合によっては、「なんでわかってくれないの(わかってくれないなら、いいっ)」と自分の殻に入っちゃうこともあるかもしれません。

妄想の域まであれこれ関連付けて「なんでわかってくれないの!」となってしまうとき、実は心の奥に「私のこと、好きじゃないんじゃないの?」「こんな私じゃ、いやだよね…」という思いがあることが多いんです。
これが女性側の心理です。

彼女が怒ると、彼は固まる

女性がこんなモードに入っているときに、「そんなことないよ。○○ちゃんはかわいいよ。僕は君が大好きだよ」と言ってもらえたら最高なのですが、なかなかそんなデキた男性はいません。

多くの場合、「なんでわかってくれないの!」攻撃にあっているとき
男性の心理は、
「彼女は怒ってる」とか「オレ、攻撃されてる」と感じてしまうんですね。
  彼女が自分の殻に閉じこもった時も、男性は同じように感じます。

そして「オレ、攻撃されてる」と感じた男性は、どうなるかというと。
守りを固めます。
防御の体制に入るわけです(男性の生存本能の基本です)。

その結果
・敬遠される(うんざりされる、距離を置かれる、電話がかかってこなくなる)
・逆切れする(怒る、こちらの痛いところを突いてくる)
・ひきこもる(ムッとしてしゃべらなくなる、無言で部屋をバタンと出ていく)
という行動に。
女性からすると、コミュニケーションを遮断された状態と、いえるかもしれません。

すると……
女性の心理は、さらに寂しい気持ちになります。
「彼は冷たい。私のこと、わかってくれないんだ」
「私のこと、好きじゃないんだ」
「私のこと、大事にしてくれないんだ」

そんな気持ちになっていくんですね。

<ふたりの間のすきま風サイクル>

女性
:どうしてわかってくれないの!
    ↓
男性:攻撃されてる。守らなきゃ(コミュニケ―ションの遮断)
    ↓
女性:さびしい、悲しい、私のこと好きじゃないのかも

女性が求めているのはコミュニケーションなのに、結果としてさびしい思いを感じてしまう。
そして、二人の間にすきま風が吹くようになっていくんですね。

このやりとりをすればするほど、女性は「こんな私は嫌いでしょ」という自己嫌悪が膨らんでしまうし、男性も「オレは彼女を幸せにできていない」という罪悪感が膨らんでいきます。
自己嫌悪と罪悪感が膨らんだ分だけ、どんどん、二人の間に距離ができてしまうんです

ほんとうは、ふたりとも、好き同士のはずなのに……。

ほんとなら、彼に察してほしいですよね。
私がこんなにさびしいって思っていること。
でも……男性は察することができないんです。残念だけど。

男性って、察することができない生き物なんです。

本当の気持ちを伝えることが
ふたりの関係をよくする鍵

だから……
女性が「ほんとの気持ち」を伝えていくんです。

最近、彼氏とケンカばっかりだけど。でも、私のほんとの気持ちって何だろう?
彼に対しての本当の気持ちって、なんだろう?

そんなふうに、自分に問いかけてみてほしいんですね。
自分の気持ちにたどり着けなかったら、いつでも言ってくださいね。お手伝いしますから。

もしかしたら、こんな気持ち、ありませんか?
「前より、あなたが冷たくなった気がしてさびしいの。昔は、好きだって言って
もらってたけど。でも、もう私のこと好きじゃなくなっちゃったんじゃないかって思っちゃうの。だって私、かわいげがないし、怒ってばっかりだし、こんな性格だし。あなたに嫌われちゃったんじゃないかと思うと、不安になの。私はほんとうはあなたのこと、まだ好きだから」

もし、ほんとの気持ちに気づけたなら、それを伝えられるといいですよね。
ちょっと勇気がいるけど、伝えられるといいですよね。
伝えないと、あなたにそんな気持ちがあること、彼も、わからないから。

そして。
彼氏といらないケンカをしなくてすむように。
自分の中のいらない自己嫌悪も手放していけるといいですね。
「私のこんな部分、いやでしょ」ってことさら思ってるところ、ないですか?
「こんな私が、好かれるわけない」って、自分で思ってしまっているところ、ありませんか?

それらは、自分で自分にかけてしまった呪文です。
「こんなところを持ってる自分が、好かれるわけがない」という呪文。
ぜんぜんそんなことないのに、自分でそう思い込んじゃっている部分。
それらを、ほどいていきましょう。

思い出してほしいんです。
彼があなたとお付き合いをしていること。
彼があなたと結婚していること。
彼があなたとデートしていること。

それ自体、「彼は、あなたがいいと思っている」ということ。

そこが見えなくなっちゃってるんですよね。
なら、彼の気持ちも、一緒に見つけていきましょう。

そして。
私、彼のことやっぱり好きだったんだ。
こんなにも、好きだったんだ。

そんな、あなたの中の宝物の想いも、いっぱい思い出していきましょう。

いまのふたりの間の不毛なけんかを超えた先には
好き同士のふたりがバージョンアップしたさらなるいい関係が待っていますよ。

 

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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