私からの「好き」は、彼へのプレゼント
愛するって、何だろう?
自分は大切な人を、ちゃんと愛せているんだろうか?
そんなふうに思うことって、ありませんか。
愛するって、何だろう。
そう考えたとき、とてもとてもシンプルなのかもしれない……と思うんです。
それは何かというと。
「私は、あなたのことが好きだよ」ということ。
「私は、あなたのことが好きだよ」
あなたの想いそのものに、パワーがあることに、気づいていますか?
人って、「誰かが自分を好きだと言ってくれる」
そのことだけで、救われるのだと思うのです。
「こんな自分」に一票を投じてくれる人がいる。
そのことだけで、人は救われるのだと思うのです。
だから
「私は、あなたのことが好きだよ」いう純粋な想い。
それが伝わったとき、相手は「ここにいていいんだ。生きていていいんだ」と思える。
あなたからの「好きだよ」の想いそのものに、
相手の人生をまるっと肯定するほどのパワーがあると思うのです。
例えばね。
あなたのお父さんやお母さん。
お父さんのこと嫌い、お母さんのこと嫌いってなる前のこと……。
もしあなたが子供のころに、お父さんにどことなく孤独な影を感じていたのだとしたら。
お父さんはあなたからの「好きだよ」に、救われていたに違いありません。
あなたが赤ちゃんのとき、すやすや眠るその寝顔に。
あなたが子どもだったときの、「パパ~」と言いながら近づいていったその存在そのものに。
お父さんはきっと救われたに違いないんです。
もしあなたが子どものころに、お母さんの人生に満たされなさを感じていたとしても。
お母さんはあなたからの「好きだよ」に、救われていたに違いありません。
あなたが赤ちゃんのとき、キャッキャと笑ったその笑顔に。
あなたが子どもだったときの「ママ~」と自分を求めてくれるあなたの存在そのものに。
お母さんはきっと救われたに違いないんです。
「パパが好き」「ママが好き」
「パパのそばにいたい」「ママのそばにいたい」
その想いそのものが、お父さん、お母さんに「幸せ」と「自分はひとりじゃないんだ」を感じさせていたのです。
これは、彼や彼女に対しても同じ。
友達にも、同じ。
「私は、あなたのことが好きだよ」という純粋な想い。
それが、相手に力を与えるんです。
例えば、彼。
どんなにかっこよく見えたって、仕事ができる人に思えたって
仮に、自分には釣り合わないんじゃないかと感じる相手だとしても
「私は、あなたのことが好きだよ」という純粋な想いをもらったら、彼はうれしいんです。
それは、自分の存在を肯定されるということだから。
「あなたのことが好きよ」という想いが彼にちゃんと届けば、
彼はうれしいんです。
でも……。
彼は私のこと、どう思てってるんだろう。
彼は私のこと、もう好きじゃないに違いない。
こんなふうに思っているときって、自分の気持ちは彼(相手)には向いていません。
自分の気持ちが、自分に向いてしまっているから。
これだとね。
届かないんです、相手に、想いが。
一緒にいるのに、お互いが
「相手は自分のことなんて、好きじゃないのかもしれない」
って、自分の方を見ていること、多いんです。
これだと、コミュニケーションは起こらない。
関係性は、つくれない。
お互いがずっと平行線……。
だから。
信じてみるんです。
「彼を好きって思う気持ちが、彼へのプレゼントになるみたい」って。
信じてみるんです。
こちらから、一歩、勇気を持って踏み込んでみるんです。
その一歩が、二人の関係を深めていくから。
「相手のほうから、来てほしい」の気持ちを超えて、こちらから一歩相手に歩み寄るんです。
それが、愛するということ。
自分に向いていた気持ちを、彼に向けて
「私は、あなたが好きだよ」という純粋な想いを伝えたり。
「私は、あなたが好きだよ。あなたは一人じゃないよ。私がいるからね」と思いながら、一緒にいたり。
純粋な想いって、相手の心に響くんです。
ときには、相手の心の氷を溶かすこともあるんです。
そのくらい、あなたの「好き」にはパワーがあるんです。
あなたの「好き」を彼にプレゼントしてあげてくださいね。