恋愛心理学

恋愛がうまくいかない人の落とし穴。「うまくいかない」に焦点を当てていませんか?

中村陽子/心理カウンセラー

彼氏ができない、婚活がうまくいかない、彼との関係がうまくいかない……。
そんなとき、陥りがちなポイントがあります。

それは、何かというと。
「どうしてうまくいかないんだろう」
「なにがいけないんだろう」
ということに、意識を向けすぎてしまうことなんです。

たとえば、こんなケースです。
(よくある事例をもとに、こちらで作ったケースです)

付き合っていた彼と別れてしまった。
別れは、彼のほうから切り出してきた。
それまで、彼はやさしくてなんでも言うことを聞いてくれていたから、急に別れを切り出されたのがショックで、「もう一度、やり直させてほしい」と懇願した。
だけど、彼の気持ちは変わらず、別れることに。

それからというもの
「どうして別れることになっちゃったんだろう」
「私の何が悪かったんだろう」
「あのとき、もっとこうしておけばよかったんじゃないか」
「どうして、あんなことしちゃったんだろう」
と、過去を振り返っては後悔したり、反省したりしていました。

そうこうするうちに、どんどん、自分のダメなところ、至らないところ、足りないところばかり、気にするようになっていったのです。

新しい人を探そうと思って婚活をしても
「○○が足りない私は、男性から好かれないじゃないか」
「○○がうまくできない私では、男性から好きになってもらえないんじゃないか」
と、そんな気持ちが先に立ち、案の定、うまくいきません。

そして
やっぱりこんな自分じゃだめなんだ
自分にはこんなところが足りないんだ
だから、うまくいかないんだ
と、ますます思うようになっていったのです……。

もしかしたら「わかるわかる」と思った方、いるかもしれません。
だとしたら、うまくいかないパターンにハマってないかなとチェックする機会にしてみてください。

上のよくあるケースのどこが落とし穴なのかというと……。
「どうしてうまくいかないんだろう」
「何がダメなんだろう」
と、うまくいかないところ、ダメなところばかりに意識を向けすぎてしまったことにあるんです。

自分の心の中で思っていることは現実化する
ということを聞いたありませか?

「うまくいかない」を考えていると、うまくいかない状態が現実化されます。
「自分には手に入らない」と思っていると、手に入らない状態が現実化されます。
「あるけど、手に入らない」と思っていると、周りにはあるのに自分には手に入らないが現実化されます(←これ、私の実例です。笑)

え? そんなに単純なこと?
そうなんです、シンプルなんです。

たとえば、彼氏ほしいと思ったとしますよね。
そのとき「だけど、きっと無理」「私では選ばれない」と思っていたらどうなるか。

いいなと思う男性と出会ったとしても、「私では選ばれない」が発動しますよね。
すると、どうなるか。
「私では選ばれない」態度をとってしまうんです。

相手と接するときに
私では選ばれないよね(きっと、ほかの女子のほうがいいよね)
私と話してても、きっと楽しくないよね(ほかの女子のほうが楽しいよね)
という態度で、接してしまう。

つまりは
「私と話しててもつまらないですよね」エネルギー
「そもそもうまくいくわけないですよね」エネルギーを自分で発しながら
相手と向き合うことになるんです。

すると
相手との話を楽しんだり、盛り上がったり……しそうにありませんよね。
「なんか、話がイマイチ合いませんね」な雰囲気になっちゃいますよね。

ということを……。
日ごろの生活でやってしまっていること、実に多かったりするんです。
(ついつい…。がしかし、もったいない。涙)

余談ですが。
恋活、婚活がスンナリうまくいく人は
「出会い? あるじゃん」
「デート? できるよ、いくらでも」と思ってます。

スンナリいかない人は
「いい人なんて、いないし」
「出会い、ないし」
「そもそも、会うところまでなかなかいかないし」
「会ったところで、1回で終わっちゃうし」
と、思っていたりします。

「うまくいくと思うよ」
「いい人、いるよ」
「出会いなんて、いくらでもあるじゃん」
と思っていれば、「出会い」に気づいたり、出会いを生み出したりしていくんですね。

だって、本人が「いい人、いる」「出会い、ある」って思ってるから。

だけど
「出会いなんて、ない」「いい人なんていない」と思っていると
出会いの場にたとえ出向いたとしても、「やっぱりダメだったじゃん。こうなると思ってたんだ」ってなっちゃうんです。

話を元に戻します。
「どうしてうまくいかないんだろう」
「なにがいけないんだろう」
ばかりに、意識が向いている状態。

これは、「うまくいかない」が前提になっているうえに、自分の足りないところ、ダメなところを探しています。
つまり、自分の内面に意識が向いてしまっているんですね。
(だめなところ、足りないところを探すという形で)

すると
いいなと思う彼が目の前に現れたとき
彼との間で、やりとりを楽しんだり、彼ってどんな人なんだろうと相手に関心を持ったり、相手の話を面白がったり、相手が話してくれることに笑ったり
という「二人の間のやりとり」を楽しんだり、味わったりするのではなく

自分を見ながら「私なんて、ダメですよね」というエネルギーを放つ
ということに、なってしまうんですね。

わかりやすくいうと
「二人の間のやりとり」にならずに
「私じゃダメですよね」という一人相撲をしている状態

一人相撲では、そりゃ、恋も始まりませんよね……。

しかも
「どうしてダメなんだろう」「何が足りないんだろう」に意識を向けているとき
「うまくいく」とは、とても思えません。

なので「うまくいかない」状態を、生み出してしまうんですね。

ここを抜けていくには
まずは
「うまくいかない」
「なんでなんだろう」
「何が足りないんだろう」
「足りないものを埋めなくては」
と思っていることに、気づくこと。

あれれ? なんでこんなに
「自分ではだめだ」
「自分では足りないんだ」
「自分は何かが欠けるんだ」
って思ってたんだっけ?

と思えたら、めっちゃイイ感じです。

気づいただけだと、なかなか抜けられないかもしれないけれど
気づくことが、第一歩。

そのうえで
自分にもともとある、自分のよさ
に、意識を向けていくことなんです。
(ここらへんは、カウンセリングを使うなど、人のヘルプを使ってみるのがおすすめです)

そして
もともとある自分のよさに気づいて
そこにどんどんOKを出していけばいくほど
自分らしさ、自分らしい魅力が表現されていきます。

自分には何かが足りないと思っていると
「自分ではない何者か」になろうとして、自分らしさが出なくなってしまうんです。
(たとえば、私は女子っぽくないから、女子っぽいかわいらしい人みたいにならなきゃなど)

自分のよさに気づいて、自分らしいいきいきとした魅力が出ている状態のほうが
自分に合った人に出会えます。

自分らしさを「そんな君がいいんだよ」と思ってくれる相手だから
作っている感じや、窮屈さも感じずにすみます。

もうひとつ。
うまくいかない、ではなく
うまくいくと思うこと。

そんなこと、できませんよーという声が聞こえてきそうですが。
自分一人ではそう思えないなら、誰かの手を借りるんです。

え? なんでそんなにうまくいかないって思ってるの?
あなたなら、こうだし、こうだし、こうだし。
ぜんぜん、うまくいくよ~。

と、あなたがうまくいく姿
(自分では思い描けない、うまくいく姿)
を見てくれる人の助けを借りるといいんです。

これね、ほんとに大事です。

だって、自分では思い描けないんだから(いまの時点では)。
だから、「ぜんぜん、うまくいくっしょ」という誰かの目線を借りるんです。

そして、自分では思い描けないけど
この人がそう言ってくれるってことは、そうなのかな?
と思いながら、やっていけばいいんです。

自分が思っていることが現実化するのなら
「うまくいく」を思い描いたほうが、お得だと思いませんか?

自分で思い描けないから、困っているんじゃん!というなら
カウンセリングも使ってみてください。

自分のいまの思考パターンとは違う、ものごとの見方を
外側から導入していく。

それって、うまくいかないパターンを抜け出すときに
とっても大事です。

うまくいく力、ほんとは誰でも持ってます。
それがいまは、なぜか使えていないだけなんです。

みなさんがもともと持っている、うまくいく力(心の力)を
こんなふうに使えばいいのか~がわかって
自分の望む生き方を手にすることができますように。

いつでも、お手伝いさせてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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