仕事で新しいことにチャレンジしたいけど、自分にはできない気がする……

中村陽子/心理カウンセラー

私は以前、仕事で再就職支援や転職サイトの記事作成をしていたことがあり、キャリアに悩んでいる人や転職したい人からたくさんお話を伺っていました。

そのなかで、よく聞いていた声が「自分のやっている仕事なんて、たいしたものじゃない。自分にはこれといって、すごいスキルや経験があるわけでもない。だからほかの会社に行ったところで、通用しないんじゃないか」という声でした。

同じ会社に長い間ずっといる人ほど、こう感じていたようでした。

ひとつの会社・組織に長くいると、外の世界のことがわからないという感覚を持つようになるものです。

そして
外の世界=すごいところ
自分のいる世界=たいしたことのないもの
と、ついつい自分を「たいしたことがないもの」と感じてしまうようなのです。

けれど、自分のいる世界=たいしたことがないものというこの感覚。

実は、自分のやっていることが
「やって当たり前」
「できて当たり前」
「だからたいしたことじゃない」
と感じていることが多いようなんですね。

自分のいる世界、自分が持っているもの、自分がやっていること。
その中に、とりたてて特筆すべきものを感じないかもしれません。
でも、自分がやっていることの「当たり前」の中にも、価値はあるんです。
ほんとにいろんな価値があるんですね。

自分のいる世界の中に、自分がやってきたことの中に、価値を見出していく。
「自分がやってきたことって、けっこういいものなんだ」
それを見つけて、価値づけしていく。
それって、とても大事なことなんですね。

ほんとは、いろんなことをやってるんです。
自分にとっては「できて当たり前」に感じていることの中に
実は、いっぱいいろいろな価値があったりするんですね。

これまでしてきた仕事をいろいろ伺っていくと、要素分解できるんです。
スキルというと、「なにか特別な技能」を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではないんです。

例えば、いっけんスキルとはまるで関係のないことでも
よくよく聞くと「それって、チームを生かすには大事なことをしていましたよね」という要素って、たくさんあったりします。
例えば
「それって、チームをうまく調整しながらやってきたってことですよね」
「周りの人との間の潤滑油的な役割、していませんか?」
「縁の下の力持ちをしてきたんですよね。そういう人が職場にいてくれるから、うまくまわってきたんですよね」
などなど。

自分ではなかなかそこに価値があるとは気づけないものですが
第三者として話を伺っていると「すごいこと、してるじゃないですか!」ということ、ほんとうに多いんです。

また、「え? それをスキルって言っていいの?」ということも、スキルになりえることっていろいろあるんですね。

例えば。
人のいいところを見るのが得意ということ。
これだって、十分、スキルになります。

人のいいところを見るのが得意という力を、職場の人に向けて使っていけば
チーム一人一人が持っている能力を引き出すことができるかもしれません。

お客様に使っていけば、お客様に合う商品を提案する、お客様の能力を高めるために何をすればいいか提案する、提携先の人たちの力を活かしながら仕事を進めていく……などなどいろいろな形で使えたりするんですね。

自分では、こんなの能力って言えるの?と思っていることや、できて当たり前のことすぎて価値と思えていないことが、「すごい価値ですよ~」ってことは、とても多いんです。


自分がしていることの中に、価値を見つけていくことは自分の得意を増やして言ったり、能力を高めていったりすることにもつながります。

スキルや能力を磨いていくためのコツって、何かというと。
「自分のこういう部分には、こういうよさがある」と自分で意識することなんです。

人は「自分のこういう部分っていいものなんだ」「これにはこんな価値があるんだ」と自分で意識することで、それをより一層使うようになるし、それをもっと有効に使っていこうって思ったりするんですね。

そして、実際に使っていくことを通じて、能力が磨かれていきます。
その結果、自分が「ここにはこういう価値がある」と認識しているところが、どんどん伸びていくんですね。

自分がしていることに、自分なりの価値づけ、意味付けをすることは、それをいろいろな場面で活かしやすくもなります。

その一方で
「こんなことできて当たり前」と思いながら仕事をしているときは、自分のやっていることに価値や意味付けを感じにくくなってしまっています。

価値や意味を感じられないまま仕事をしている状態は、自分にご褒美を与えることなくただ走っている状態。
そのため、忙しく仕事をしているものの疲労感ばかりが募ってしまう。
そんなことも起こります。
そんな感覚に似ているかもしれません。

自分がやっていることに価値があるのかもしれない。
まずはそう思ってみるといいんです。

なかなか自分では、価値を見つけることができないかもしれません。
なぜなら「当たり前にやってしまっているから(できてしまっているから)」です。
いま自分がしていることを「こんなことできて当たり前」って思っていませんか?
「こんなことできて当たり前」と思っていると、そこに価値ってなかなか見いだせないんですよね。

できて当たり前、が基準になっているから
「価値」と感じられていないんです。

だけどほんとに、仕事についてのいろんな話を伺っていて
第三者からみると「すごいじゃないですか」ってことは、ほんとにいっぱいあるんです。

さらに。
新しい何かにチャレンジしてみたいと思いながらも、自分にはできそうもないと思っている状態とは、自分で自分に枠組みをはめている状態でもあります。

転職などのご相談で
「やってみたいことはあるけれど、自分のこれまでの仕事内容からいって、それをやるには力不足」というお話を伺うことがよくあるのですが
実は「自分のやっていることを過小評価」しているために「自分には力不足」と感じていることも、とても多いんです。

ほんとに第三者から見ると
ぜんぜんできるんじゃないですか?
だって、こういう仕事してきたんですよね。
やってみたい、と手を挙げるだけの経験、十分すぎるほどあると思いますよ
ということ、ほんとに多いんです。

自分に厳しいタイプの人ほど、「できて当たり前」と思うものです。
でも、その当たり前の中にある価値を見ていくこと(自分で認識して、受け取っていくこと)をしていただきたいなと思います。

自分のやっていることの価値を受け取ることは
自分の仕事を価値あるものと感じることにもなるし、
価値を感じながら仕事をすることは、ひいては
いいものをお客さまに提供することにもつながります。

また、いま自分がしていることの価値を感じることは
「これがやりたい」と思える、別の仕事をしていくときにも
きっと役立つはず。

いましていることの中にちゃんと価値を見ていれば、自分が他の舞台に移っていったとしても、新たな場所で使うことができたりするものだからなんですね。

いっけん、ぜんぜん違う舞台であっても
「前にやってた仕事のこういうところ、めちゃめちゃ役立ってる」ということ、ほんとにいっぱいあるからです。

自分の価値って、自分ではなかなか気づけなかったりするものなんですね。
もし、新しい何かにほんとは挑戦していたいという気持ちがありながらも
「いやいや、自分なんて……」という気持ちが出てきて尻込みしていることがあるなら。

ぜひ一度、お話を伺わせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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