婚活、結婚したい

なかなか結婚を決めてくれないバツイチの彼と…結婚が決まりました!

中村陽子/心理カウンセラー

うれしい報告をいただきました。 美奈子さん(仮名・40代女性)の「結婚が決まった」とのこと。 おめでとうございます! 教えていただいてから、ちょっと時間も経っているのでもう入籍されているかと思います。ほんとうにおめでとうございます。

「彼が結婚を決めてくれない。この人と付き合っていていいんだろうか」と悩んでいた時期もある美奈子さん。
アラフォー女性なら、思わずうなづいてしまう気持ちですよね。

同じ悩みを持っている人にとっては
「彼と結婚したい。子どもも産みたい。だけど本当に彼と結婚できるの?」
いろいろな葛藤を超えて結婚に至った美奈子さんの道のりから、ヒントを得られるはず。
ご本人の了承を得て、ご紹介しますね。

未来のパートナーとどんな時間を過ごしたい?
そんなイメージをするところから、始まった

はじめてお会いしたときには、恋人がいなかった美奈子さん。 1回目の面談で
・彼ができたら休日に何をしたいですか?
・彼と一緒に、どこにいきたいですか?
・彼とどんなふうに過ごしたいですか?
・恋人を見つけるためにマッチングアプリに登録してみます?
・美奈子さんなら、こんなプロフィールが書けるんじゃないですか?

というお話をしたのを覚えています。

美奈子さんが持っている女性らしさをもっと表現できたらいいですよね。
どんな女性らしさを表現してみようかなって思いますか?
ファッション、髪型、メイク。どんなふうに表現してみます?
そんな話をして1回目の面談を終えたら、なんと1カ月後の面談のときには彼と知り合い、その後すぐにお付き合いをはじめたんですね。

自分に合うパートナーは、どんな人なんだろう。
それをイメージして、自分の魅力を表現しはじめたら
すぐに彼と出会ったんですね。

パパが大好きだった娘たちは
男性の「孤独なマインド」も理解できる

美奈子さんらしいパートナーシップを築いていくうえでの鍵は自分を表現していいんだと思うこと。自分は幸せになっていい、愛されていいんだと思うことでした。

そして男性の中の孤独なマインドを理解することも
美奈子さんの彼との関係を築いていくうえで、とても大切なことでした。

美奈子さんは、男性の孤独なマインドを理解する心を持っていました。
子どものころにパパが大好きだった娘たちは、「お父さんを理解したい」という気持ちを持っているからです。
男性を理解するための心を持っていることに気づき、開いていき、彼の気持ちをわかってあげるために使えるようになる。男性が、彼女のためにしてくれていることに気づけるようになる。
すると、いいパートナーシップを築きやすくなるんですね。

彼の事情、彼の心の中の不安が
結婚への踏み切れなさをつくっている

40代前半の女性たちは、出産のタイムリミットをどうしても意識してしまうものです。その結果、焦る気持ちも出てきてしまうんですね。
彼は、私との結婚話をぜんぜん進めてくれない。結婚するつもりはあると言うけれど、本当?この彼と付き合っていて、本当にいいの?

だけど、不安が出てきたときこそ
彼の気持ちを理解すること彼の気持ちを理解するマインドを開いていくことそして、彼への想いに改めて気づくこと
が大事なんです。
彼が「結婚のことは、考えているよ」と言いながらも結婚を決めないのには彼の事情があるはずなんですね。

「彼は私と結婚したくない」わけではなく
「彼の事情」「彼の心の中の不安」が、結婚への踏み切れなさをつくっている。

そんな視点に立ってみるんです。

例えばバツイチで別居中の子どものいる彼なら「彼は子どものほうが大事なのでは。だから私との結婚を決めないんじゃないか」と思ってしまったりするものです。
けれど、このものの見方は「彼は私とは、結婚したくないんじゃないか」という女性側の不安から出てくるものであることが、少なくないんです。

そして、彼の気持ちからズレてしまった結果、
うまくいかないコミュニケーションを重ねてしまい
ふたりの間の溝がどんどん大きくなってしまう。
そんなことは、とても多いんです。
だからこそ「私の不安」に惑わされずに
彼の気持ちそのものを見ようとすることが、とても大事なんです。

「私の不安」を超えて、彼の気持ちを見る

彼の気持ちを見ることが大事なのは、わかった。だけど。

彼の気持ちを見ようとしても、どうしても「私の不安」に引っ張られてしまいます。
というのも「私の気持ち」のまま、「彼の気持ち」を見ようとするからなんですね。

じゃあどうすればいいのかというと……。
ひとつの方法として、「彼になりきってみる」という方法があります。

面談カウンセリングで、美奈子さんには「彼になりきって、気持ちを語ってもらう」というチャレンジしていただきました。
彼になりきって、彼の事情のひとつひとつを語ってみるというチャレンジです。
彼の視点に立ってみるんです。
すると見えてくるんですね。彼自身の気持ちが。
何を心配しているのか、何を不安に思っているのか。彼は昔どんなことに傷ついて、何を思うようになったのか。彼の気持ちが見えてくるんです。
彼の気持ちが見えてくると、自分の中にあった彼への愛情もうわ~っとどんどんあふれてくるんです。

「私はこんなにも彼を愛していたんだ」
自分のピュアな愛情に気づくと、何かが変わる

女性は、彼の中に傷ついたマインドがあることをどこかでわかっていたりします。なんか感じるんですよね。言葉にはならないなにかを。

彼の視点に立つことで、彼の気持ちがはっきりと見えてきたとき
「私は彼を、なんとかしてあげたかったんだ」
「私はこんなにも、彼のことを愛してたんだ」
そんな愛があふれてきたりするんです。

すると……
「もうすぐタイムリミットなのに……。早く結婚しなきゃ。本当に大丈夫? 彼と付き合っていていいの?」
そんな自分の不安から、すーっと抜け出して
不安の霧が晴れ、「彼をこんなにも愛している」という自分の本当の気持ちで、彼とつながることができるようになるんですね。

彼の気持ちがわかったとき、美奈子さんはこんなことを言っていました。

「私はこんなにも、彼のことを愛してたんですね。『子どもを産みたいから結婚したい』ではなく私は彼と一緒にいたいんだなって。やっとわかりました。
結婚って、その延長にあるものだったんですね」

彼の気持ちを深く理解できたことが関係しているかどうかはわかりませんが。その後、1か月も経たないうちに自然に結婚の話が進み、入籍の日取りが決まったそうです。

いいパートナーシップをつくる秘訣は
「彼への愛情」に気づくこと

「年齢のこともあるし。早く結婚したい」こう思っちゃうものです。女ですもの。

もうすぐタイムリミット……。
そんな不安でいっぱいになっているとき、
自分の気持ちがわからなくなっています。

彼のことが好きかどうかわからない……。
そんなふうに感じることも、実は少なくありません。

だけど、こちらのさまざまな思いを超えて、彼のことをちゃんと見られるようになること。
そして、自分の中の彼への想いに気づくこと。

ふたりの関係を築いていくには、それが大切なのだということを
美奈子さんは教えてくれました。
どうぞ末永くお幸せに~。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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