真面目に生きなきゃいけない私。みんなが楽しそうなのを見るのがストレス【面談より】

中村陽子/心理カウンセラー
面談カウンセリングって、どんなことをするの?
カウンセリングで、どんな話をするの?

カウンセリングに興味はあるものの、何をするのかわからない。
そんなふうに思っている方は少なくないかもしれません。

カウンセリングは、こういうものという形やプログラムはありません。
そのときそのときのお悩みや状況をお伺いしながら、心の中の絡まっている思いをほぐして一歩前に進めるようにサポートをさせていただいています。

今回は、その一例をご紹介します。
(ご本人のご了承をいただきました。ありがとうございます)

大学院に通っていて、これから就活が始まるというけいこさん(仮名)の悩みは、

・楽しそうにしている人たちを見ると、しんどくなってしまう
・周りの男性たちは、ほかの女性と私とでは、私に対してテンションが低くなる
・就活でエントリーシートが書けない。
 これまで自分がやりたいと思ったことを、人に譲ってばかりだった

というものでした。
男子が多い環境にいるのだけれど、ほかの女子たちは男子にちやほやされて仲良くしているように見える。
ほかの女子と私とでは、男子たちからの扱いが違う感じがする。
男子が私と接するときは、ほかの女子と接するときと比べてテンションが低い。

私に女らしさや愛想がないからなんじゃないか。
笑顔がないって、言われたことがあるから。

私は研究室の仕事をがんばっている。裏方っぽい仕事もいっぱいしている。
睡眠時間も削って、やっているのに。
だけど、誰も私を見てくれない。

私以外の人たちがみんな仲良くしている光景は、すごくイライラする。
眠れなくなるくらいのストレス。

他の人たちは楽しそうにやっているのを見ると、うらやましい。
どうして私だけ、違うんだろう。
どうして私は、あっち側にいけないんだろう。

そんなお悩みで相談にいらっしゃいました。
けいこさんは子どもの頃から、「みんなが楽しそうにしている場に自分は入っていけない」という思いを抱えていました。
そして今も、周りの人たちが仲良くしている姿を見るとストレスを感じてしまっていました。

いつ頃から、その感覚を持つようになったのかを聞いてみると、小学生の頃に父親の転勤で関東に来てからとのことでした。

親にあれしちゃだめ、これしちゃだめと言われることがたくさんあり、それを守っていたら、小学校の友達の会話についていけなくなったということでした。

テレビもゲームも禁止だった。友達の話に入れなかった

けいこさん うちはテレビ禁止だったし、ゲームも携帯も持っていなかった。みんながテレビを観て「ジャニーズの誰が好き」とか言っている会話に、私は入れなかった。友達とメールのやりとりもできなかったんです。

中村 そのころから、みんなが楽しそうにしている中に入れない感覚が出てきたんですね。

けいこさん そうかもしれません。
親からやっていいよと言われたこと以外やっちゃいけない感じだったんです。

本当はスポーツもやりたかったのに、そういうのはダメと言われた。
中学受験もあったので、休日は父親が横にいて勉強を教えられて。外に出ることができなかったです。

 

みんなは楽しそうにやってるのを見ると、うらやましい。
自分は真面目に生きなきゃいけない。
なんで自分はこんなに違うんだろうって。

 

中村 自分はやりたいことができなかったと感じてるんですね。
ちなみに、もしその時期、何でもやりたいことをやっていい状況だったら、何がしたかったと思いますか?

 

けいこ うーん。パリピまではいかないけど。好き放題、楽しいことするかもしれないです。
音楽を聴きたいかな。すごく明るい感じの曲やアイドルの曲とか。

 

中村 けいこさんは、「明るく楽しい感じ」が好きなんですね。
でも、どうして楽しい曲を聞かなかったんですか?

 

けいこ 親に気に入ってもらいたかったから。
カウンセリングを進めていくうちに、けいこさんは「楽しいことが好き」な方のように感じました。もともとは楽しいことが好き。だけど、楽しいことをせずに抑えているとしたら……。
それはそれは、しんどいだろうなと思うのです。

 

しんどいのは、本来の自分らしさを我慢しているから
悩みを紐解くと、本来の自分らしさが見えてくる

本来の自分らしさを知らない間に抑え込んで、それゆえ生きづらさを感じていることは少なくありません。
本来の自分らしさを表に出せないことって、しんどいものなんです。
本当は自分らしさを使いたいのに使えない。
それって、しんどいものなんです。

 

けいこさんにとって、
みんなが楽しそうにしているのに、自分だけそこに入れないのをすごいストレスに感じるのは
「楽しいことが好き」という資質を持っているからなんですね。

 

例えば、「ひとりでいるのが好き。ひとりの世界を楽しむのが好き」という人なら、周りのみんながいくら楽しそうにしていたとしてもさほど気にならないものです。

 

でも、それだけ気になるのは、自分も本当はそれがしたいから。
本当は自分もみんなと楽しみたいのに、我慢していたとしたら。それはストレスに感じて当たり前ですよね。

 

みんなで楽しみたいという想いを秘めているのが大きければ大きいほど、みんなが楽しそうにしているのをストレスに感じるということになるんです。

そのくらい本来の自分は、みんなと楽しみたいという気持ちをいっぱい持っているんですよね。
では、どうして本来の自分らしさを封じ込めてしまうようになったのか。

それについて、話を伺っていきました。

 

自分らしさを閉じ込めたのは、「親と同じでいなきゃ」と思ったから!?

中村 お父さんとお母さんは、どんな感じ人でしたか? 友達がたくさんいて楽しそうな感じとか、そうじゃなかったとか。けいこさんが子どもの頃、どんなふうに見えていましたか?

けいこさん 両親はどちらも楽しそうじゃなかったです。
関西にいたときのほうが、お母さんはもう少し元
気だった気がします。

 

お父さんは、勉強はできるけど生きていくのは下手な感じがします。
私が楽しくしていると、お父さんは気にくわないんじゃないかって思います。
どうしてそう思うのかについて、話を深めていくとこんなエピソードが出てきたのです。

 

けいこさん お父さんと一緒にタコ揚げをしたことがあります。でもお父さんはタコを取っちゃって、自分で揚げちゃうんです。
タコが揚がってから手渡されても私はつまらない。
だけど、お父さんがこうやるんだと言ってタコを揚げてしまったんです。

 

中村 そのとき、私が楽しくしているとお父さんは気にくわないって思ったんでしょうか。
でもそのとき、もしかしてお父さんは楽しそうだったんじゃないですか?

 

けいこさん そうです。

 

中村 ふだん楽しそうじゃないお父さんが、タコ揚げしているときは楽しそうだった。
だとしたら、けいこさんはお父さんにタコ揚げを譲ってあげたのかもしれませんね。
自分もタコ揚げしたいけど、その気持ちを押さえて、お父さんに譲ってあげたのかもしれませんね。いつもつまらなさそうなお父さんが、このときは楽しそうだったから。

お父さんのために、自分が譲らなきゃ。

そんなふうに思ったのかもしれません。
子どものころ、私たちは親のことが大好きでした。
いま、親に対して好きと感じられなかったとしても
子どものころ、親のことが大好きだった時期があるのです。

 

子どもは「親と同じでいなきゃ」と思うこともあります。親が楽しくなさそうに暮らしている中で、自分だけが楽しくわいわいするわけにはいかない。お父さんとお母さんと同じでいなくては。もしかしたら、そんなふうに思ったのかもしれません。

 

親が楽しそうじゃないのに。
親が幸せそうじゃないのに。
自分だけが幸せになるわけにはいかない……。

私たちは心の奥で、そんなふうに思っているところがあるのです。

でも。
自分が自分らしくいきいきすることによって、家族を照らすこともできるんですね。
子どもはついつい、自分だけが幸せになるわけにはいけないと思ってしまうものだけど。
自分が楽しく幸せに、自分らしく生きることで、家族を笑顔にすることもできるんです。
けいこさんには、子どもの頃にみんなが楽しそうにしている中に入れなかったころの自分の感情を解放し、みんなと一緒に楽しいことをする許可を出すようなセラピーをしていただきました。

また、これから始まる就活に向けて、アファメーションを唱えてもらいました。

「私は楽しいことをしてもいい。
 私は自分のしたいことをして生きていい。
 私が自分のやりたいことをやって楽しく生きることは、
 お父さんとお母さんにとっても喜びです。
 私は自分のしたいことをして、生きていきます」

 

唱えてみたところ「本当にできるのかな。自分にできる能力があるのかな?という気持ちが出てきた」とのことだったので、次のアファメーションも加えていただきました。

 

「私は一番やりたいことにチャレンジしていい。
 チャレンジすることで、力はあとからついてきます。
 私は一番やりたいことにチャレンジしていい」
「力はあとからついてくると思えばよかったんですね。ちょっと気が楽になりました」とけいこさん。

「本当はやってみたいこと」に手を伸ばしてみよう

就活も恋活も婚活も。

自分が本当はチャレンジしてみたいこと、本当はアプローチしたい人に
手が伸びないことって、少なくないんです。

 

自分じゃ、だめなんじゃないか。
自分には、一番やってみたいことをする資格がないんじゃないか。
受け入れてもらえないんじゃないか。
そんな気持ちが出てきてしまうからなんですね。

 

だけど、一番ほしいもの、やりたいこと、好きな人に手を伸ばしていいんです。
そのときのコツは、思い込むこと。

 

「私はお買い得ですよ~」と思い込んでみることなんです。

 

自信がなかろうと、自分じゃだめなんじゃないかと感じようと
まず、思い込んでみるんです。

 

きっとお役に立てるはず。
私はお買い得ですよ~。

 

そう思ってみることなんです。

 

仕事は、始めてみないとできるできないはわからないんです。
始めてみて、その中で自分なりにできることを精一杯やりながら、
スキルや能力は身につけていけばいいんです。

 

始める前に、その手前で
「自分には無理なんじゃないか」と思って、諦めてしまうのは、もったいない。

 

自分には無理なんじゃないかと思うことは、一歩手前で立ち止まってしまうということ。
それだと、何も始まらないんですね。

 

チャンスに手を伸ばす。
それってとても大事なことなんです。
 
けいこさんがみんなの輪の中に入って楽しい時間を過ごせますように。
そして、自分がやってみたいことにどんどん手を伸ばして、チャンスをつかんでいけますように。
応援しています

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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