自己実現、やりたいこと

人生はいつからだって創っていける

BIKE
中村陽子/心理カウンセラー

人生はいつからだって創っていける

今日は「人生という旅を自分らしく生きる」というテーマでお話します。
まあ、何が言いたいのかというと。
人生はいつからだって創っていくことができますよ、ということなんです。

私はいまちょうど人生の折り返し地点にいまして。
人生100年時代の折り返し地点ということで、50歳なんです。
もうすぐ51歳になっちゃいますけど。

自分が若かったころは、50歳って定年間近で、スゴロクでいうとほぼ上がりに近い年齢というイメージだったんです。
人生のピークを過ぎて、だんだん先が細々となっていくくらいの年齢というイメージだったんですね。
だけど、いざ50歳になってみたら、「まだまだ人生これからでしょ。これからいくらでもやりたいことやっていくし、生き方だって広げていけるでしょ」という感じなんですね。

そりゃ体力は落ちますよ。
夜はすぐ眠くなっちゃうし。
小さい字も見えなくなってきちゃったし。
だけど、「これから先、まだまだ何をしていこうかな」と思えているという意味では、まだまだこれからだと思っているわけです。
50歳でそれって、よくないですか?

だけど。10年前。
40歳のときはどうだったかというと。
自分の人生、終わっちゃったという気持ちに打ちひしがれていたんです。
もうだめだ、もう取り返しがつかない、もう終わった。

みんなと圧倒的に差が付いちゃったし、自分には何も手に入っていないし、だけどもう40歳だし、人生のコースが決まっちゃってるし、取り戻せないし、巻き返せないし。
あとは終わってしまった人生を生きていくだけだって。
負け戦のあとを、ただ生きている感じだったんです。

10年前は終わったと思っていたのに、
いまは、「人生はこれからまだまだ開けていく」という感覚になれています。

何が変わったのかというと。
自分の生きる意味、生きる目的を生きられるようになってきたから、です。

自分は何のために生きてるんだろう。
そんな感覚にとらわれるときってありませんか?

それは、ほんとうは違う生き方がしたいのに、ほんとうはしたいことがあるのに、それができていないよーということを教えてくれる、心の声かもしれないなと思っています。

人は、それぞれにこの人生でなすべきミッションを持って生まれてきている。
そんな説もあります。

信じる、信じないは人それぞれだと思うんですが
私は、なすべきミッションがあると思ったほうが、断然生きやすいなと感じているタイプなんです。

なすべきミッションっていうと、大げさですけど。
この世界に対して、
自分自身を「こんなふうに役立てたいな」と思いながら生きている方が、
断然ラクだな
って私は思っているんです。

こんなふうに思うようになったのには、理由がありまして。
まずは、そんな話からさせていただきますね。

お先真っ暗な気分のときにしていること

人生山あり谷ありといいますが、生きてきた中でみなさんの中にも谷の時期ってありますよね。
何もやる気がしない、これから先のことを考えようとしてもお先真っ暗な感じがするとか。
将来の展望なんてぜんぜん見えなくて、もんもんとした気持ちを抱えて、グレーな毎日を過ごしている。そんな時期。

私自身、谷の時期を振り返ってみると、こんな特徴がありました。
・どうしてこうなっちゃったんだろう、あのときなんでああしなかったんだろうと繰り返し繰り返し考える
・学校のせいでこうなった、上司のせいでこうなった、元カレのせいでこうなった、お母さんのせいでこうなったなど誰かのせいでこうなったとよく考える
・もしやり直せるなら、5年前に戻ってやり直せればいいのになど、過去のある時期に戻ってやり直せたら妄想を膨らませる
・お父さんとお母さんがこうじゃなかったら、違う人生になっていたんじゃないだろうかとあれこれシミュレーションをする

谷の時期は、こんなことを頭の中でぐるぐると考えていました。

過去に戻ってやり直せたらいいのに…。
その妄想に何千時間費やしたか、わかりません。

こうなってしまった原因の「あのとき」に戻れたら…だけではもちろん収まりきらず、
3歳に戻ってこんなふうに育てられたらいまごろ立派になってるんじゃないかバージョン
もしお母さんが別の人と結婚していたらバージョン
お父さんを育て直して立派な父親にするバージョン
違う両親のもとに生まれていたらバージョンなどなど
それはそれはたくさんの妄想をしました。

みなさんの中にも、わかるわかる~って方、いらっしゃいます? 笑

問題が起こったときの思考パターン

問題が起こったとき、こんな思考パターンになるものです。

問題が起こる
 ↓
どうしてこうなっちゃったんだろう?と原因を探す
 ↓
なんとかしなきゃいけない(でもできない)
 ↓
自分を責めたり、誰かを責めたりする

どうすればこうならなかったんだろうと考え続けること。
それは、自分にだめ出しを続けることでもあります

自分を責めることがつらいときは、
誰かのせいにして誰かを責めることももちろん起こります。

だけど、どうしてこうなっちゃったんだろうって思い続けていても、
先に進めないんですね。
実はここ、ポイントなんです。

どうしてこうなっちゃったんだろうと思っているとき
もんもんと自分の頭の中で「どうしてこんなことになっちゃったんだろう」ということばかりに意識が向いている状態になっています。

この状態って、実は、過去を向いて生きている状態なんですね。

で、今から思うと
私はずっと長い間、
過去を向いていたんだなと思うんです。

過去を向いてることに気づかないまま、生きてきたんだなって思うんです。

問題が起こった時
あのとき失敗しちゃった。
なんであんな失敗をしちゃったんだろう
どうやったらその失敗を取り戻せるんだろう。
と思ってしまうものです。

そして「どうやったら取り戻せるんだろう」って、もがいている時間を長い間、すごしてしまうのです。

カウンセリングを受けるようになって
自分の昔の痛みを癒し始めてから

時間、もったいなかったな~って。
もっと早く気づけばよかったな~って。
何度思ったかわかりません。

だから、人に、私と同じ思いはしてほしくないなって。
思ったりするんです。

意識を「いま」に向ける

実は、あのとき失敗しちゃった。
その失敗を取り戻すためには

いまに意識を向けて、いまできることをやっていくことなんです。

実は、「過去」って存在しないんです。
時間軸をとらえてみると、実は「いま」しか存在しません。
時間って、「いま」「いま」「いま」という「いま」の連続体です。

過去ってどこにあるの?と探してみても
いまこの瞬間、過去は存在していないんですね。

じゃあ、過去はどこにあるのかというと。
自分の意識の中にあります。

過去のことばかりに囚われている状態というのは
自分の意識ばかりに、囚われている状態といえます。

「意識の中の過去」を見ている
つまり、自分の意識の中ばかりを見ている状態なんですね。

意識の向いている先は、内側? 外側?

これを「意識が内側に向いている状態」とここでは呼びますね。

意識が内側に向いている状態があるなら、もうひとつの状態があります。
そうです、みなさんお気づきですよね。
それは「意識が外側に向いている状態」です。

2つの意識の状態
①意識が内側を向いている状態
②意識が外側に向いている状態

ではここで質問です。
恋愛で「彼は私のことをどう思ってるんだろう?」とか、人間関係で「自分は周りの人からどう思われているんだろう」という状態は、
意識が内側に向いているか、外側に向いているか、どっちだと思いますか?

そうなんです。
これらは、内側を向いている状態なんですね。

恋人や周りの人から、自分がどう思われているのかが気になる
という状態なので
意識は内側に向いている状態です。

人って何かしらのエネルギーを発していますよね。
動物も植物も、生命はなんらかのエネルギーを発しているわけなんですが。

意識が内側に向いている状態は、エネルギーの向きが内向きなんです。
で、なぜかエネルギーの向きが内向きだと、どんより重たくなる感じがあるんですよね。

意識が内側に向いているとき、多くの場合、否定的なエネルギー
たとえば「だめ出しエネルギー」を自分に向けちゃってるんじゃないかと思うんですね。
「だからうまくいかなかったんだ、あのときこうしておけばよかったのに」って。

上司のせいだ、学校のせいだ、親のせいだ!って
誰かせいにしたいときももちろん、あります。だって人間だもの。
だけど実はこのときも、自分へのだめ出しエネルギーが内側で渦巻いているわけなんです
(で、内側でだめ出しエネルギーが渦巻いてる状態って、つらいわけです。涙)

過去のある時点に痛みがある、痛みの感情が残っている。
その地点で、だめ出しエネルギーが渦巻いてしまっています。
痛みが残っているから、過去に引っ張られた状態で、ものを見てしまうんですね。

だから、「癒すといいですよ」ってことなんですね。
カウンセリングでしているのは、過去の痛みを癒すこと。
痛みを癒して、過去に引っ張られなくてもすむようにしているってことなんです。

エネルギーの向きが外側になると……

エネルギーの向け先が外向きになると、いきいきしてくる。

外向き=発信している状態
自分から、外側に向けて発信している状態

これだけで、元気な感じがしませんか?

発信する、表現する、与える、貢献する
愛する、応援する
自分から、外の世界に向けて何かを与えている状態、発信している状態
こっちのほうが元気なわけです。

意識が外側に向いている状態って
例えば、
・この世界に対して自分自身を「こんなふうに役立てたいな」と思いながら生きているとか
・人間関係やパートナーシップなどで、相手のことを理解したいと思っているとか
・誰かのことを応援しているとか、喜ばせたいと思いながら関わっているとか
・誰かや世界に対して、いい影響を与えたいと思って過ごしているとか

そういう状態です。

生き物は本来、いきいきとエネルギーを発したい

私たちは、生き物です。
植物や動物と同じく、生き物です。

生き物というのは、本来、自分が持っているいきいきとしたエネルギーを外側に向けて放射したいものなんじゃないかと思うんですね。

春になり、樹木に葉っぱが茂ってきますよね。
太陽の光や大地の水をたくさん吸い込んだ葉っぱ一枚からも、いきいきとしたエネルギーが放射されている。

私は何年か前、早朝に、草原に行ったことがあるんです。
よくよくみると、朝日を浴びながら、草が水蒸気を発しているのが見えたんです。
一面の草から、水蒸気が立ち上っていたんです。
それを見たときに、うわ~、いのちが輝いてる~って思ったんですね。
葉っぱ一枚一枚から、いきいきとしたエネルギーが、発せられている~って。
それがもう感動的に美しかった。

人間も、同じです。
一人ひとりの内側から、本来のエネルギーが外側に向かって発せられているときに、人はいきいきとするし、輝くんだと思うんですね。

与えるとは、自分のいいエネルギーを発していくこと

癒しの法則の中に
「自分から与えるといいですよ」というものがあります。

この「与えること」は、自分から外側に向けて、
自分のもつエネルギーを発していくこと。

誰かのために、何かのために発していくこと。

与えるって、ほんと小さなことでいいんです。
・職場で、朝、「おはようございます」と気持ちよくあいさつする
・コンビニでおつりをもらうとき、「ありがとう」って気持ちよく言うこと
・観葉植物を買ってきて、日差しのいいところに置いてあげて、毎朝、お水をあげる
・ラーメン屋さんで、ラーメン食べたときに、おいしかったの思いを込めて「ごちそうさまでした」をいう。
「おいしかった~、ごちそうさまでした~」って言えたら、さらにグッド(^O^)/

このとき
いいエネルギーを与えたいな~とか
ありがとうの気持ちを込めたいな~とか
応援したいな~
といったことをちょっと意識してみると、もっとグッドになっていきます。

与えれば与えるほど、増えるって聞いたことありますか?

それを私流の言葉でいうと
与えれば与えるほど、自分の内側から自分本来のいいエネルギーがわいてくる
ということです。

人は本来、愛したい、役に立ちたい生き物

人は本来、
自分を使いたいし、誰かのことを喜ばせたいし、誰かの役に立ちたいし、自分の持っている愛情を注ぎたい生き物なんです。

そして
そうしているとき、人はいきいき輝きます。

同じ時間を過ごすなら
自分に向かって、だめ出しをする毎日を送りたいわけじゃないし
自分の以外の誰かを、嫌いだって思いながら過ごしたいわけじゃないし
自分の持っているエネルギーを持て余したままで、いたいわけじゃない。

自分を周りの誰かのために、世の中のために
役立てたいし、自分の持っているものを注ぎたいんです。

もしあなたが
誰かのために、何かのために
自分を役立てたい、自分の愛を注ぎたいとしたら
誰のために、何のためにですか?
頭に、ぱっと浮かんでくるものは何ですか?

いま愛するものが何もないなら、お花にお水をあげることから始めてもいいんです。
観葉植物を買ってきて、日当たりのいい窓際に置いて、お水をあげる。
それだけでも、自分の中から愛が流れ始めます。
愛を注いだ植物は、いきいき青々とすることで、あなたにお返ししてくれます。
愛のエネルギーの循環がはじまります。

それをちょっとずつ、周りに広げていく。
職場で、おはようございますと笑顔であいさつをする
何かをしてもらったら、心からありがとうっていう
友達に元気?ってLINEしてみる

いいエネルギーを自分から送ろう、小さなことから送ろう。
そうしていくだけで、3か月後、半年後、あなたの人生は変わっていきます。

24時間、いいエネルギーを送りましょうと言ってるわけでは、ありません。
ふと気づいたときに、「あ、自分からいいエネルギーを送ろう」って思うだけ。
それだけなんです。

過去を向いていた意識を
いまに向けて、自分のできることをやっていく。
いま、自分からいいエネルギーを発していく。
それだけで、生き方がほんとうに変わるんです。

よかったら、いつでもお手伝いさせてください。
あなたがあなたらしく、いきいきとしたエネルギーを世界に与えていくことができますように。
あなたがあなたらしく生きた分だけ、この世界はよくなっていくんです。
あなたには、それだけの影響力があります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
記事URLをコピーしました