元夫への気持ちを整理して。56歳で結婚しました!

中村陽子/心理カウンセラー

お客さまからカウンセリングの感想をいただきました。

中村さんとのカウンセリングでお話ししていると、自分がいま感じている感情や悩みがだんだんクリアになっていくのが分かります。

悩んでいる時は思考に偏りができてしまって、思い込みの罠にはまってしまうのですが、中村さんに「なぜそう思うの?」、「それはどこから持ってきた考え?」と聞かれて、はっとすることがあります。

その問いかけに思いを巡らせると、それらが、その昔、母が私に言って聞かせた言葉だったり、私が周囲の言動から解釈した考えだったり、そういったことに気が付きます。

そんなときには、「ああ、まだ同じ思い込みを持ち続けていた…」などと落ち込みそうになるのですが、中村さんはそんなときも、私が自分を責めないでいられるように、前向きで居られるように、支えてくださいます。だからこそ、いま目の前で起きている問題から逃げないでいられるように思います。

そしてカウンセリングが終わった時には、自分の心が明るい方向を向いて、ニュートラルのポジションに戻っていられるように感じます。

中村さん、いつも気づきをありがとうございます!
これからもどうぞよろしくお願いします。
(Aさん・56歳女性)

このまま一人のまま、人生終わっていいのかな

感想ありがとうございます!

この感想をいただいた半年後。
Aさんは結婚相談所で出会った男性に3カ月でプロポーズされて
56歳で結婚されました!
ほんとにおめでとうございます!!

Aさんがはじめてカウンセリングに来られたとき
「ひとりでいるほうが気楽という気持ちがある一方で、このまま自分の人生終わっていいんだろうかという思いもある」とおっしゃっていました。

あくまで仮の話ですが。
もし、もうすぐ地球が滅亡してしまうかもしれないと仮定したとき。
人生でやり残していることがあるとしたら、何でしょう。

そんなお話をしたのを覚えています。

恋愛してもうまくいかないことばかりだったし。
もう自分はずっとひとりでいたほうが気楽なんじゃないか。

そんな気持ちを持ちながらも、このブログを読んでいるとしたら。
それは「いまのままだと、何かが違う」という思いがあるから。

長い間、ずっと蓋をしてきたけれど。
だけど、本当はほしいもの。
本当は心が望んでいるもの。
そんなものが心の奥にあるのかもしれない、ということなんです。

Aさんとのカウンセリングはそんなお話からのスタートでした。

諦めてしまったものを取り戻す

人って、自分がほんとうにほしいものを諦めてしまったりするんです。

自分にとって大切なものを失ってしまった経験があったりすると、「もうあんなにつらい思いをするのは嫌だ」と思って、そこに手を伸ばすことを諦めてしまったりするんです。

もしかしたら、大切なものを失ったとき「失うことになったのは自分のせいだ」といって自分のこともたくさんたくさん責めてしまったのかもしれません。
人の心って、ほんとうはうまくいきたかった気持ちが大きかったぶんだけ、自分のことを責めてしまうものなのかもしれません。

20代で離婚してから、大切にされない関係ばかり

Aさんは自分の心に向き合っていきました。

若かった24歳からの2年の結婚生活、そして離婚。
大好きだった彼と別れてから、自分を責めすぎて。
そのあと30年。恋愛がちっともうまくいかなくなっていたA子さん。

男性と付き合っても、ぜんぜん大切にしてもらえない関係ばかり。
もう、パートナーを持つのは無理なのかもしれない。
このまま、ずっとひとりで生きていくのが自分には合っているんだ。
そんな気持ちになっていたといいます。

彼と離婚して、大切なものを失ってしまってから、自分のことを責めすぎて。
自分のことをまったく大切にできなくなっていた。
だから、大切にしてもらえる関係を自分に与えることができなくなっていたのです。

そして、A子さんのお母さんも「女性としての自分」を大切に扱うことを知らない方でした。そんなお母さんのパターンをA子さんも引き継いでしまっていたようでした。

私は大切にされて、いいんだ

元夫のこと、お母さんのこと、お父さんのこと。
自分の心と向き合って、心のからまりをほどいていくうちに
「愛されてよかったんだ」「大切にされてよかったんだ」と腑に落ちていったといいます。

そして、とてもやさしい自分、純粋な自分、ほがらかな自分、ほんわかした自分、慈愛に満ちた自分、誰かを愛したい気持ちをたくさん持っている自分……。
自分を責める気持ち、彼と別れた悲しみを癒していく中で、改めて自分のよさに気づいていかれました。

自分は大事にされてもいい存在なんだ。
そう思えるようになったといいます。

ずっと閉ざしていた「誰かを愛すること」がふたたびできるようになった。
その結果、出会って3カ月でプロポーズされて、結婚。
なんと、新卒からずっと勤めていた会社を寿退社されました。

「彼は私のこと、すごく大切にしてくれるんです」とA子さん。

愛情深くて、ほがらかなAさんに愛されるお相手も、すご~く幸せになれるはず!
お幸せに〜。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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