恋愛心理学

ずっとほしかったのに、手に入らなかったものの中にこそ、才能がある

ずっとほしかったのに、手に入らなかったものの中にこそ、才能がある。

そう聞いたとき、どんなふうに感じるでしょうか。

自分にはなかったものの中に才能があると言われても、ぜんぜんピンと来ない。
というのが、きっとふつうの反応ですよね。

でも。
「ずっとほしかったのに、手に入らなかったもの」の中に、
自分にとって、とても大切なものが眠っていたりするんです。

「ずっとほしかったのに、手に入らなかったもの」には、痛みもくっついていることが多いのだけど。その痛みを溶かしていった先には、ほんとうにほしかったものが眠っているんです。

そして、そのほんとうにほしかったものは
自分が生み出せるもの、なんです。

手に入らないことで痛みを感じてしまうくらい、ほしかったもの。
それほどまでにほしかったということは、そこに「想い」があるんです。
その想いこそが、才能なんです。

***
問題・悩みが出てくることって、ありますよね。
カウンセリングでは、いろいろな悩みを聞かせていただいています。

問題や悩みって、「うまくいっていない」側面だけを捉えてしまうことが多いのですが、実はうまくいっていないことの「下」に、とても大切なものが眠っていたりするんです。

あるクライアントさんのお話です。
(ご本人にご了承をいただき、掲載しています)

Aさんは40代の女性。
夫とうまくいっていない。離婚という言葉もよく出るというご相談でした。

Aさんと夫は、別居していました。
夫は実家で、病気のお義母さんと暮らしている。
Aさんはその近くで、一人暮らし。

子どももほしいけど、夫とケンカになることも多く、この人とほんとにずっと一緒にやっていくんだろうか、離婚したほうがいいんじゃないかという気持ちにもなるということでした。

いろいろお話を聞いていくと、Aさんの実家は、大家族だったといいます。
お母さん(嫁)とお祖母さん(姑)の仲が悪かったそうなんです。
さらに、伯母(小姑)もいて、いつももめていました。

嫁と姑の確執がとにかく激しかったようですが
どんな日常だったのか、記憶にないそうです。
記憶にないほど、子どもだったAさんは、心を痛めていたのでしょう。

お母さんと、お祖母さん+伯母との間で、お父さんはいつも板挟みになっていました。

嫁姑の間でトラブルが起こると、
お父さんはお母さんに、

お祖母さんが正しい、お前が悪い。
伯母(小姑)が正しい、お前が悪い

と言っていたそうです。

嫁姑の確執のあまり
「子どもたちを連れて、池に飛び込むことも考えた」
お母さんから、そう聞かされたこともありました。

そんなAさんは、お母さんの味方でした。
お母さんを私が守らなきゃといつも思っていたそうです。

小学生のころは、新聞紙を丸めた棒を片手に、お父さんに突撃していったこともあったそうです。
「お母さんを泣かせるな」と。

そんなAさんが、大人になって結婚した相手は
病気の義母のいる夫。

夫が義母のめんどうをみるために、実家に住んでいる。
夫の妹たちからは、しょっちゅう電話がかかってくる。
夫の家族は、とてもつながりが強い家族。

一方自分は、一人で別のところに暮らしている。

Aさんは、夫を、姑や小姑にとられたように感じていました。
どうしてこんな人と結婚しちゃったんだろうと思うことも、たびたびあったといいます。

Aさんに聞きました。
「子どものころにほしいと思っていたものって、何でしょう?」と。

Aさんが大嫌いだったもの。
それは、NHKの朝ドラに出てくるような家族でした。

家族の間で、いろんな問題が起こりながらも
最終的には和解して、みんなが固い絆で結ばれている、そんな家族。

「こんな家族あるわけない、嘘っぱちだといつも思っていた」といいます。

けれどAさんにとっては
絆のある大家族こそ、子どものころにほしかったけれど手に入らなかったものだったのです。

大家族が、本当にいやでいやで仕方ないなら
結婚相手に、家を継ぐ長男を選ばないこともできたはずでした。

けれど、彼女が選んだ相手は、旦那さんだったのです。

旦那さんの家族と、旦那さんとAさんと、もしかしたらこれから二人の間に生まれてくる子どもと。
みんなで仲のいい大家族をつくる。

それが、Aさんにとって、手に入れられなかったものを手に入れるということ。

Aさんのお母さんは、手に入れることができませんでした。
だけど、Aさんには手に入れることができるんです。

なぜなら、「こうなってほしい」という気持ちを誰よりも強く持っていたのがAさんだから。
「こうなってほしい」という気持ちがあるからこそ、それを生み出すことができるのです。
生み出すことができるのは、「こうなってほしい」「こうなるといいのに」という想いを持つ人だから。

***
ほしかった、こうなってほしかった。
そんな想いが強ければ強いほど、手に入れられなかった子ども時代に心に痛みを持つものです。

けれど、気づいていただきたいことがあります。

痛みを持つほど、ほしかったのだということ。
ほしかった想いそのものが、宝物なのだということ。
ほしかった想いを持つ人が、それを生み出せる人なのだということ。

私のほしいものは、家族みんなが仲良くすることだったんだ。
そう気づいたAさんは、自分から旦那さんに歩み寄るようになりました。

以前より、旦那さんとの心の距離が近くなったと感じることもあれば
旦那さんとケンカして「私じゃないほうが、いいんじゃないか」という気持ちになることもあるようです。

それでも別れないのは、やっぱり旦那さんが好きだから。
この旦那さんと一緒に、仲のいい家族をつくりたいから。

想いは、宝物です。
自分が生み出したいものを形にしていけるのは、
根っこに「想い」があるから。

うまくいかないこと、問題、悩みの下に
「想い」があります。

うまくいっていないときは、そんなものが心の奥に眠っているなんて、とうてい思えないものです。

けれど、うまくいかないこと、問題、悩みをひもといていくと見えてきます。
自分だからこそ、大事にずっと抱いてきた「想い」が見えてきます。

それらを見つけてみませんか?
きっと、あなたにとって、とても大切な何かを教えてくれるに違いありません。

ABOUT ME
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
カウンセリングサービス所属。恋愛、婚活、片思い、復縁、生き方、自己実現などなど……年間600件のご相談を受けています。「このままでいいのかなと、もやもやする……」そんなときは電話カウンセリング(45分間/初回無料)もお気軽に使ってみてくださいね。ツイッターでも幸せをつかむマインドづくりのコツつぶやいてます@nakamurayoko70