祈りの力で、人生が動いた日

中村陽子/心理カウンセラー

40歳を過ぎてから、人生が行き詰っていました。
何のために生きているのかわからない、だけどもうやり直すこともできない。
そんな気持ちで毎日を送っていたのです。

けれど人生の行き詰まりから転機を迎えることができました。

人生を大きく変えたきっかけとは
神様にお祈りしたことだったんです……。

祈りの力を初めて知った日

南米に旅行に行きました。
マチュピチュ観光も終わった、旅の最終日の前日。

「明日の最終日は、何しようかな」と考えていたんです。
あとは飛行機に乗るだけ。町の中でもプラプラしようかな。

町の中心に教会がありました。
行ってみようかなと思ったものの、ガイドブックを見ると入場料を払わないとみられないとのこと。
えーーーっ。ぷらっと見たいだけなのに。

そんな話を宿のご主人にしたところ
「ミサに出れば、タダだよ」

そうなんです。
入場料を払いたくないという理由で、旅行の最終日にミサに出ることになったんです。

初めての教会、初めてのミサでした。

翌朝、6時に起きて教会へ。
「信者じゃないのに大丈夫かな」とドキドキしながらミサに参加。
スペイン語のミサだけに、ちんぷんかんぷん。
周りに合わせて見よう見まねで十字を切っている
いかにも不審なアジア人でしたが
地元のみなさんは、ぜんぜん不審がることなく、あたたかく迎えてくれました。

無事、ミサ終了。
すると、ミサに参加していた地元のみなさんが、
キリストやマリアさまなど、思い思いの場所の前で、跪いてお祈りを始めました。

そこで私も、地元のみなさんと同じように
跪いて、お祈りをしてみました。

いまから思うと、この祈りが、人生を大きく変える転換点になったのです。

神様の前で祈ったんです。
「どうか○○しますように~」

思いつきで祈りのポーズを取ったわけですが
自然に出てきたんです。
「どうか○○しますように~」って。

自分が本当はどんなふうに生きたいのか、
何をしたいのか
どんなふうになったらいいなと思っているのか。

そんなこと、長い間、考えたことありませんでした。
たぶん、とっくに諦めてたんです。
なんとなく、人生詰んじゃった感じがあったから。

「こんな自分になれますように~」
と考える時間を持つなんてこと、したことありませんでした。

自分の人生について、「こんなふうになりますように~」と考えたこと、あったのかな?
「どうか合格しますように~」って、受験のときくらいじゃないかな。

それ以外は
自分の人生についてのオーダーなんて、したことなかった気がします。

それが……
神様に向かって、ひざまづくポーズをとってみたら
「どうか○○しますように~」と、自然に出てきたんです。

「どうか○○しますように~」とお祈りするのがあまりに心地よかったので
小一時間ほど、お祈りしていた気がします。

そしてそのときを境に……
人生が動き始めたのでした。

祈ることとは、自分の願いとつながること

このとき、何を祈ったかは詳しいことは覚えていないんです。
「どうか○○しますように」ということを考える機会を持てたことが
人生を動かすことになったんです。

「どうか○○しますように」というリクエストをするとき
・私は、何がしたいんだろう
・私は、何がほしいと思っているんだろう
・私は、どういう状態を望んでいるんだろう

ということを、引っ張り出してくることになるんです。

自分の中の秘めた願いを、引っ張り出してくることになるんです。

40歳過ぎて、人生が行き詰っていた時期でした。
もう代わり映えしない状況が延々続いていくだけなのだろうと
自分の人生を諦めかけていた時期でした。

「どうか○○しますように」と祈ることで
自分の心の奥にあった思いを、引っ張り出してくることができたんです。

思うままに祈る

最初のうちは
「どうか、私の周りの人たちが幸せでありますように」
そんなお願いでした。

「○○さんが、幸せでありますように」
「どうか、世界が平和でありますように」
そんなお願いもしました。

そのうちに
「どうか、私の力を活かすことができますように」
「どうか、私の力を活かして、たくさんの人の人生をよくする何かができますように」

そんな願いが出てきたとき、
「あ、そうだ。ずっとこれがしたかったんだ」
そう、思いました。

「どうか○○しますように」と祈る
思うままに祈ることで
自分の中から、引っ張り出すことができるんです。
ほんとうはずっと持ち続けてきた
自分にとって大切な想いを。

もう40歳過ぎちゃったし、仕事もぜんぜんうまくいってないし
自分の人生、かなり終わっちゃってるよな。
表面意識では、そう思っていたとしても。

心の奥にずっと持ち続けているものなんです。
自分にとって、ほんとうはとても大切な、想いを。

その炎が、たとえ小さくなっていたとしても
決して消えることなく、心の奥にずっとあり続けていたりするのです。

祈るとは、心の願いに許可を出すこと

祈ることは
<願い>をもう一度、持っていいのだと。
自分に許可を出すということ
なのかもしれません。

神様の前にひざまづいて
「どうか○○しますように」と唱えるそのたびに
自分の中から「こうなりますように」「ああなりますように」というものが
次から次へとあふれ出します。

それは、ずっと昔、若いころに抱いていた願いだったり
もう無理だろうなと諦めていたことだったり
漠然と感じていたものの、長い間、眠っていたものだったり。

真剣に、祈れば祈るほど
まるで連想ゲームみたいに
「こうなりますように」
「ああなりますように」
「こんなことできますように」
想いがどんどんあふれ出します。

真剣に、そして自由に、祈ります。
「どうか○○しますように」

制限をかけず、自由に。
できるとか、できないとか一切考えず、自由に。

思うままに、自由に。

ペルーのクスコの教会で
小一時間ほど、お祈りしていました。
とても気持ちがよかった。
いつまでも祈っていたいほど、気持ちがよかったのです。

そのときを境に……
私の中の止まっていた時間が、動き始めました。

いまさら何をやっても遅いよと、諦めかけていたけれど
心の奥には、まだ情熱が残っていたのです。

祈ることでその情熱を、ふたたび思い出すができたのです。

本当の願いとつながると動き出せる

南米ペルーのクスコの教会で、初めてお祈りをした日から
ずっと止まったままになっていた人生が、動き始めました。

旅行から戻ってしばらくは変わらぬ日々が続いた中で、
ひとつだけ、違ったことが起こりました。
それは何かというと……。
「これまでと違うもの」を取り入れられる自分になったことです。

ほんとうにしたい生き方を手にするために、自分の中の何かが動き始めたのです。

教会でお祈りしたのが秋。
その年末から翌年にかけて、ちょっとずつ「これまでと違うものを」取り入れ始めました。
たとえば……
・仕事で出会った人にもらった言葉を、そのまま受け取ってみる。
(会話の落書きのようなメモを、部屋の机の前に貼りました)

・いままで手にしたことのないジャンルの本を買う。
(それまで、食わず嫌いで敬遠していたジャンルの本を買いました)

・自分のためにお金を使う。
・ヘロヘロになって仕事を終えたあと、自分のために興味のある場所に行ってみる。
(本を読んで興味を持った人の講演会に、えいっと参加しました)

・セミナー講師をするために、気になるセミナーに参加した。
etc…

祈りのあと――
ほんとうにしたい生き方に向かうための動きを、
やり始めた自分が出てきたのです。

ほしい生き方へアンテナが立つ

祈ることは、自分の願いとつながること。
自分の願いを実現したいと思う。
すると、自分の行動が自然に変わっていきました。

意識が「こうなりたい」「これを手にしたい」に向くことで、
そのために必要なものをキャッチするようになったのです。

ほしい生き方に向かっていくためのアンテナが立ったんですね。

生き方の転換点では
気になるもの、興味を惹かれたものに、どんどん手を伸ばすことなんです。
気になったものには、どんどん手を伸ばして、トライしてみるんです。

トライしても、すぐに形にはならないかもしれません。
少し、試行錯誤の時期を送ることに、なるかもしれません。

私の場合は、動き始めてから1年くらいは、試行錯誤が続きました。
あっちに行ってみたり、こっちに行ってみたり。
いろいろ学ばせてもらいながらも、でもこれじゃないなと思ったり……。
これ、違ったなと思ったり。

それでも、動きは止めないこと。
「これだ!」というものに出会うまで、動きを止めないことなんです。

だって、ここで動きを止めてしまったら。
後悔するかもしれない。

「あのとき、どうしてやらなかったんだろう」という後悔。
そんな後悔は、もうしたくない……。

これも違った、あれも違った……。
行動をして、求めていたものが手に入らなかったとしても
それは、「違った」というだけなんです。

あ、違ったな。これじゃなかったな。
というだけなんです。

それでも、動くことをやめないでいれば
いつかブレイクスルーが起こると思っているんです。

この手があったのか!と心が震えた日

動き始めてから、1年後。
神戸メンタルサービス(カウンセリング養成講座)の心理学講座に出てみたんです。
ちょっとアウェイな気分になりながらも、何度も足を運んでみたんです。

そして、ある講座に出ているとき。
「その手があったか!」と、衝撃を受けたんです。

それは、成長プロセスの講義の中の一コマでした。
「ビジョンになる」という生き方について、講師の平が話していたのを聞いた瞬間
「その手があったか!」と。衝撃を受けたんです。

翌日。
仕事に向かう電車の中で、涙が止まらなくなりました。
「その手があったか!」ということに、泣いたんです。

そして、心が決まりました。
ここに賭けてみよう、と。
カウンセラー養成コースに入り、いまに至っています。

あなたにとっての「これだ!」も、きっとあるはずなんです。

出会うまでやめることなく求め続けることで
いつかきっと
「これだ!」「そうだ、この手があったか!」に出会うのではないかと。

「これだ!」というほどの強い衝撃はなかったとしても
「こっちの方向に、自分の求めるものがありそうだ」と感じるものに出会えるかもしれません。

「こっちの方向に、何かありそうだ」
「よくわからないけど、ここに何かありそうだ」
もし、そう感じる何かに出会ったなら、途中でやめないで少し続けてみる。

違うものは、やってみて、たぶんその場でわかります。
「あ、違う。これじゃない」って。

でも、「なんか、惹かれるものがある」なら、少し続けてみる。
1~2回ちょっと違うなと感じたとしても、それでもあと数回続けてみる。

仕事も、夢も、恋愛も。
この法則は、あてはまります。

やってみた。でも違った。うまくいかなかった。
これは失敗ではありません。
チャレンジなんです。

動いてみた。でも見つからなかった。
これは失敗ではありません。
チャレンジなんです。

チャレンジの繰り返しの中で
ほしいものって、手に入るのだと思うのです。

チャレンジして、うまくいかないことが出てきたなら
そのたびに「うまくいかないのはなんでだろう?」と、それを超えていく。
一人でやらなくてもいいんです。
誰かと一緒に、やればいい。
「うまくいかないよー。でも、なんでだろう?」って。

その繰り返しの中で
ほしいものに、だんだん近づくことができるのだと思うのです。

あなたのほしいものは、何ですか?
あなたの願いは、何ですか?
あなたは、何を祈りますか?

もし、自分ではなかなか自分の願いを見つけられない。
そんなときは、どうぞ人の力も借りてみてください。

ぜんぶひとりでやろうとしなくても、いいんです。
一人で何でも解決しようと生きてきて、それでも行き詰まっているのなら
そんなときこそ、人の手を借りるんです。
きっとそれが必要な時期なんです。

自分の心が自分ではわからない。そんなときはどうぞカウンセリングもご活用ください。

生き方はいつからだって変えられます。
人生はいつからだってつくっていけます。

みなさんが、どうかほしい生き方を手にすることができますように。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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